不動産の売買や賃貸契約をする際に必ず出てくる「重要事項説明」について、
できるだけわかりやすくお伝えします。
そもそも「重要事項説明」ってなに?📌
「重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)」とは、
不動産契約を結ぶ前に、その物件や契約内容について大切な情報を説明する手続きのことです。
不動産は高額な取引になることが多いため、あとから「聞いていなかった」「知らなかった」といった認識のズレや説明不足によるトラブルを防ぐため、契約前の説明が義務付けられています。
何が重要なの?💡
不動産の取引では、契約してから気づいたミスや認識違いが大きなトラブルに発展することがあります。
「実は再建築不可の土地だった」
「私道に面していて、通行に制限がある」
「ガスが通っていない」
といったことを知らずに契約すると、大変なことに。
重要事項説明は、そうした契約前に知っておくべきポイント”をしっかり確認する機会です。
誰が説明するの?👤
重要事項説明を行うのは、国家資格「宅地建物取引士(宅建士)」を持つ専門家だけです。
宅建士は、契約内容の大切なポイントをまとめた「重要事項説明書(35条書面)」に署名し、その内容をお客様にしっかり説明します。
この説明は、無資格のスタッフや営業担当者が代わりに行うことはできません。
不動産取引には法律や税金、権利関係などの専門知識が不可欠で、誤った説明がトラブルや損害につながる可能性があるためです。
また、説明時には対面・IT重説を問わず、宅建士証の提示が義務付けられており、違反すると罰則も科されます。
✅【2022年5月法改正により】
・重要事項説明書の宅建士の押印は不要に
・交付方法は書面でも電子でもOK(PDF・電子契約など)
・オンラインでの説明(Facetime・Zoomなど)も合法化
何が書いてあるの?🏠
重要事項説明書には、以下のような内容が含まれています:
- 物件の所在地、面積、構造
- 土地や建物の法的な制限(都市計画・建築基準法など)
- 接道や道路幅員などの状況
- 水道・ガス・電気などのライフライン整備状況
- マンションであれば管理費・修繕積立金の有無
- 契約解除・損害賠償の条件
- ハザードマップ・災害リスク区域かどうか など
しっかり聞いて、納得してから契約を📎
説明のときは、
「聞き慣れない言葉が多くてよくわからない…」
という方も多いかもしれません。
ご不明な点は、遠慮せずにどんどん質問して大丈夫です✨
十分に理解・納得してから契約することが、安心・安全な不動産取引につながります。
まとめ📝
- 「重要事項説明」は、契約前に行う大切な確認ステップです。
- 宅地建物取引士(宅建士)が記名・押印した書面(重要事項説明書)をもとに、契約に関する重要な内容を説明します。
- 内容は専門的で細かい部分もありますが、不安な点はその場でしっかり確認することが大切です。
- 現在は、法律によりオンラインでの説明(⭐️IT重説)も可能になっています。
大切な契約だからこそ、あいまいなまま進めないことが大切です。
信頼できる担当者とともに、安心して前に進めるように、しっかり確認していきましょう!
⭐️IT重説の進め方や注意点は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください!

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